第374章 閣主の煉丹!

実力の差が大きすぎたのか、それとも喬五が油断していたのか。

この二発の拳で、喬五は顔中血まみれになり、骨が砕けた。

「もう余計な口を挟むな。殺すぞ」執法長老は冷たく言った。

喬五は心中穏やかではなかったが、この状況では何も言えなかった。

秦玉は執法長老に連れられて現場を離れ、薬神閣閣主は直接顔お爺さんの前に歩み寄った。

「顔様」閣主は軽く頭を下げ、挨拶をした。

顔お爺さんも丁寧に応じた。「薬神閣閣主、さすがは噂通りですね」

「顔様、早く我々と一緒に来てください」傍らの執法長老が言った。

顔お爺さんは頷き、申し訳なさそうに言った。「この数日間、ご迷惑をおかけすることになりそうです」

閣主は何も言わず、手を振って一緒にその場を離れた。

「顔社長にどう報告すればいいんだ」喬五は表情を曇らせた。

顔四海の性格を考えると、任務を完遂できなければ良い結果にはならないことは明らかだった。

「とりあえずここでの状況を顔社長に報告しましょう」傍らの者が言った。

喬五はため息をつき、言った。「それしかないな」

...

秦玉は薬神閣に連れて来られた。

桃子、姚青たちが急いで集まってきた。

「閣主様、秦さんは...大丈夫でしょうか?」姚青は真っ青な顔をしていた!

彼はこれまで秦玉がこれほどの重傷を負うのを見たことがなかった!

薬神閣閣主は何も言わず、瑩瑩とした玉手を秦玉の胸に置いた。

しばらくして、彼女は五長老の方を向いて言った。「倉庫に行って、薬を持ってきなさい」

そう言うと、閣主は大きく手を振り、墨を散らしたように紙に数種の薬材の名前と必要な年数を書き記した。

五長老は時間を無駄にせず、すぐに倉庫へと走っていった。

約十数分後、五長老は薬材を抱えて長老府に戻ってきた。

「閣主様、ご要望の薬材です」五長老は恭しく言った。

閣主は言葉を発せず、意識を集中させると、鳳凰が彫られた丹炉が皆の前に現れた。

丹炉が現れた瞬間、部屋全体が異様な気配に包まれた!

この気配は、まるで上古からのものであるかのように、人々に礼拝したい衝動を与えた!

「閣主様....直々に煉丹なさるのですか?」誰かが気付いたように言った。

「本当ですか、閣主様が直々に煉丹を?」

この言葉が出た途端、その場は沸き立った!