第377章 閣主の全面支援!

秦玉が自信を取り戻したのを見て、顔お爺さんも安堵の笑みを浮かべた。

「顔お爺さん、お休みください」と秦玉は言った。

彼はこれ以上時間を無駄にしたくなく、早く閉関修行に入りたかった。

この期間、秦玉は大量の薬材を集めただけでなく、心境も大きく向上していた。

時間さえあれば、秦玉は早く自分の実力を高めることができるはずだった。

顔お爺さんは頷き、秦玉の時間を邪魔しないよう、部屋を出て行った。

夜も更けて静かだった。

長老府は月光に照らされ、辺り一面が明るかった。

その月光の下で、一人の青年が足を組んで座っていた。

彼の周りには、かすかな気配が漂っていた。それは最も純粋な霊気だった。

この姿勢のまま、一晩中座り続けた。

翌朝、秦玉は突然目を開いた。

薬神閣の薬師たちは、早くから朝食を持ってきていた。

桃子と姚青は狼のように食べていたが、秦玉には食欲がなかった。

「秦さん、少しでも食べてください」と姚青は口に食べ物を詰め込みながら言った。

秦玉は首を振り、長老府を出て、渓谷の楼閣へと向かった。

ここは、薬神閣閣主の住まいだった。

楼閣の下に立ち、秦玉は深く息を吸い込んで叫んだ。「秦玉、閣主にお目通りを願います!」

声は渓谷に響き渡り、秦玉は高くそびえる空中楼閣を見上げ続けた。

「秦長老、上がってきなさい」しばらくして、上から声が聞こえてきた。

秦玉は足を踏み鳴らし、すぐさま楼閣の上に飛び移った。

閣主の世話をする二人の薬師が、お辞儀をして言った。「閣主は部屋でお待ちです」

「ありがとう」と秦玉は丁寧に答えた。

そして、秦玉は大股で部屋に入った。

部屋には閣主の姿が見えなかった。

薄い帳の向こうに、閣主の影がぼんやりと見えた。

彼女は薬湯に浸かっているようで、帳越しでも妖艶な姿が透けて見えた。

「何の用?」閣主の声が帳の向こうから聞こえてきた。

秦玉は言った。「閣主様、取引をさせていただきたいのです」

「ほう?」閣主は少し驚いた様子だった。

水滴の音が響き、その後閣主は長衣を身にまとい、ゆっくりと歩み出てきた。

彼女の体には水滴が残り、薬の香りと体の香りが混ざり合って漂ってきた。

「私と取引?」閣主は眉を上げ、目に遊び心を宿した。

秦玉は頷いて言った。「はい、私の丹方を薬神閣に差し上げたいと思います」