衆人の切望する姿を見て、閣主も心を動かされたようだった。
「執法長老と護法は留守番だ」しばらくして、閣主は淡々と言った。
皆はそれを聞いて、大喜びした。
「閣主様、ありがとうございます!」中庭に轟くような声が響いた。
その後、閣主は時間を無駄にせず、薬神閣を出て行った。
数十人の薬師たちが後に続き、このような光景は前代未聞だった。
暗がりに隠れていた喬五も、この光景に驚かされた。
「彼らはどこへ行くんだ?」喬五は眉をひそめて言った。
「さあ、誰にもわからないさ」
喬五は熟考した末、重々しく言った:「後をつけて見てみよう」
三人は素早くホテルを出て、こっそりと皆の後を追った。
閣主の言う功法の在り処は、清河鎮にあった。
清河鎮は岩山が多く、奇峰峻嶺が至る所に見られた。
多くの場所は車も通れず、歩いていると数十年前にタイムスリップしたかのようだった。
すぐに、一行は巨大な山の麓に到着した。
驚くべきことに、この大山の前には巨大な石段が立っていた!
石段全体が神業のような造りで、雲を突き抜けるほどだった!
その石段の上には、なんと巨大な手が!
このような光景に、人々は震撼した!
石段に近づくと、強烈な威厳の気配を感じ、思わず頭を下げて拝みたくなるほどだった。
実力の低い者は、その場で頭を地につけて拝み、秦玉でさえも少し不快感を覚えた。
まるで体も神識も、この石段に吸い込まれそうな感覚だった。
閣主は上方の大手を指さして言った:「功法は上にある。登れれば、功法が手に入る」
「そんなに簡単なんですか?」秦玉は少し驚いた様子で言った。
閣主は秦玉を一瞥し、淡々と言った:「油断は命取りだ」
秦玉は舌を出し、照れ笑いしながら言った:「軽率でした」
暗がりで。
喬五たちもこの光景を目にしていた。
「はっはっは、あの秦玉が天梯を登ろうとするとはな!あいつは正気を失ったに違いない!」喬五は思わず大笑いした。
彼の傍らにいた者も冷笑して言った:「古来より、天梯を登れた者は指折り数えるほどしかいないが、上で命を落とした者は数え切れないほどだ」
「そうだな」喬五も思わずため息をついた。
「かつての葉青でさえ天梯を登る勇気がなく、葉青と並び称された姜和は試みたものの、あやうく命を落とすところだった」