第402章 大宗師へ踏み込む!

空に光が突然現れ、まるで利刃のように、巨大な穴を直接指し示した!

この光景を見て、皆は驚愕し、異様な表情を浮かべた!

「こ...これは宝物が出現する前兆だ!」誰かが叫んだ!

顔浩然でさえ思わず頷き、賞賛の意を込めて言った。「この緑帽子野郎、よく聞け。私、顔浩然がお前の功を覚えておこう!」

巨大な穴の中の秦玉は、まるで何も聞こえていないかのようだった。

彼は穴の中で盤座し、天劫の洗礼を受ける準備をしていた。

秦玉にとって、この突破は間違いなく最重要事項だった。

大宗師の境に踏み入れさえすれば、武侯が現れない限り、秦玉は天下無敵と言えるだろう。

「ゴロゴロ...」

空では雷鳴が轟き始めた!

今回の天劫は、以前よりもさらに強大で!開天辟地の勢いを持っていた!

通常、このような突破には外物の助けを借りて乗り越える必要がある。

しかし秦玉にはそのような意図は全くなく、上半身を露わにして、逞しい筋肉を見せていた!

彼は肉身で天劫に立ち向かおうとしていた!

「バリバリッ!」

ついに、第一回の天劫が落ちてきた!それは秦玉の体に直撃した!

秦玉の体には、次々と白い痕が現れた!

しかし秦玉は平然とした表情で、まるで全てを予期していたかのようだった。

近くで、小魚は岩の陰に隠れ、この光景を震撼と共に見つめていた。

このような光景は、かつて聞いたことがなかった!

「ドーン!」

また一つの天劫が降り注ぎ、今度は秦玉の肉身が直接引き裂かれた!

しかし驚くべきことに、秦玉の顔には依然として何の表情も浮かんでいなかった!

彼はむしろ地面から立ち上がり、体を広げ、天劫の洗礼を受け入れた!

轟く雷鳴が次々と落ち、巨大な穴は雷の海と化した!

秦玉はその雷の海に身を横たえ、雷で肉身を浴びせた!

「天劫で肉身を鍛える。成功すれば、私の肉体はさらに堅固になる」秦玉は全身から伝わる痛みに耐えながら、つぶやいた。

この言葉を他人が聞いたら、きっと大いに驚くだろう!

天劫は誰にとっても、必死に避けようとする災難なのだ!

しかし秦玉は、この天劫を機会として捉え、天劫を利用して自身の体を鍛えようとしていた!

なんという狂気!

天もまた秦玉の心の声を聞いたかのように、降り注ぐ天雷はさらに強大になった!