第420章 暴君を捕らえるためには、まず王を捕らえよ!_1

それは闇から突如噴出する鮮やかな光、古今繋がり震撼!

シンギョクの姿が再び、黄彪の前に立った。

彼の衣服はもはやぼろぼろとなり、肉体には白い痕が何本も現れていた。

そして何より重要なことは、シンギョクの体には更に眩しい金色の光が滲んでいた!

黄彪の術法は、その金色の光の下では、一瞥するだけで色あせて見える!

「これがどうして可能だ!」 黄彪の瞳孔が突然縮小する!

このようなまさに爆撃にも関わらず、このシンギョクはなんのダメージもないのか?

シンギョクは静かに黄彪を見つめ、「肉体だけで、私に聖体術を発揮させることができるものは少ない。あなたはその一人だ。」と話す。

その言葉は、黄彪への認可である。

しかし黄彪の耳には、それが嘲笑として聞こえた。

「なんだ、見栄張った振る舞いか!貴様の肉体がどれほど強いか見てやろう!」黄彪は怒鳴り、金の光が再び昇り、猛進してシンギョクに挑む!

黄彪の殺意たっぷりの拳に対し、シンギョクは何気なく、余裕をもって出迎えた。

「轟!」

まさに大爆発と言える!湖面全体が大いなる衝撃を受けた!

さらに地面の下にいた姚青は、激しく血を吹き出した!

彼の口元から微量の血痕が滲み出しており、まさしくその力に耐えられない様子だった!

幸いにも、皆の視線は戦況に集中していたため、姚青の異常には誰も気づかなかった。

その光は一人一人の視界に映し出されたが、誰も空中で何が起きたのかをはっきりと見ることはできなかった。

とうとう、その光が徐々に消え始めた。

そして空中には、シンギョクだけが残った。

「黄彪はどこだ?」何人かが焦って尋ねた。

「あいつは...あっちにいる!」

皆が視線をそちらに向けると、黄彪の身体から放たれていた金色の光はすでに打ち破られ、肉体はさらに多くの箇所で傷を負っていた!

彼の身体は赤く染まり、その金色の光芒は完全に消滅していた!

「あなた……強い肉体を持っているな...」黄彪は空中にいるシンギョクを指さし、苦しそうに地面から立ち上がった。

シンギョクは黄彪を冷たく見つめ、「もし私が望めば、さっきあなたは命を落としていたことでしょう。」と淡々と言った。