第430章 今の顔若雪

桃子がメッセージを送信したものの、何の返信も得られなかった。

誇張なしに言えば、これは桃子が初めて閣主にメッセージを送ったことだった。

閣主は皆の心の中で高潔で遠い存在だったため、電話番号を知っていても、連絡を取る勇気はなかった。

今回、桃子は秦玉のために、思い切ってメッセージを送った。

秦玉はこのことについて何も知らなかった。

彼は部屋に戻るとすぐに、武道フォーラムを開いた。

案の定、武道フォーラムには秦玉の戦いの動画が投稿されていた。

この動画では、秦玉は以前のような無敵の姿ではなく、むしろ劣勢に追い込まれていた。

「三人の六品大宗師にも対応できないとは、やはり秦玉は怪我をしているようだ」

「このような内傷は治すのが難しい。運が良くても回復しても、基礎に影響が残るだろう」

「一代の天才も、これで終わりか」

無数のコメントが潮のように押し寄せてきた。

秦玉は黙って携帯を閉じた。

彼はベッドに横たわり、口元に冷笑を浮かべた。

...

炎国のある深い山奥の谷間で。

ごく普通の民家の中で、一人の白髪の老人が静養していた。

「師匠、あの秦玉は丹田に損傷を受け、実力が大幅に低下したようです」弟子が老人の前に進み出た。

この老人は他でもない、名高い姜和その人だった。

姜和の顔に驚きの色が浮かび、さらには悲痛の色さえ見られた。

「このような天才が、ここで落ちぶれるとは、本当に嘆かわしい」姜和はため息をついた。

傍らの弟子が言った:「古今を通じて天才は多くいましたが、現状を理解すれば身を守ることを選びました」

「しかしこの秦玉は、全く自制心がなく、何度も世家に挑発を繰り返す。このような行為では、落ちぶれるのも当然です」

姜和は弟子を一瞥し、髭をなでながら感慨深げに言った:「みんなが身を守ることを選んだからこそ、世家はますます強大になったのだ。秦玉の持つ気骨こそ、今の時代に欠けているものなのだ」

弟子はこの言葉に驚いた。

師匠がこの秦玉をそれほど重視しているとは思わなかった。

「師匠、秦玉の側近に姚青という者がいて、何度もあなたの弟子を名乗っているそうです」弟子は続けて言った。

「注意しに行った方がよろしいでしょうか?」