第441章 神竜の力

秦玉の目に狡猾な光が走った。

彼の心の中には、ある計画が浮かんでいた。

前方では、司会者が依然として熱心にその假山について叫んでいた。

秦玉の目も、その假山をじっと見つめていた。

「どうした、お前もこの假山に興味があるのか?」顔お爺さんが尋ねた。

秦玉は顔お爺さんを一瞥して言った。「これは普通の假山ではありません。」

「ほう?」顔お爺さんは眉を上げ、秦玉に続きを促した。

秦玉は目を細めて言った。「もし私の推測が間違っていなければ、これは法器でしょう。」

しかも並の法器ではない。

言い換えれば、先ほど司会者が言った話は嘘ではなかったのだ。

「開始価格、一億!」司会者が大声で叫んだ。

このような高額な価格に、多くの人が尻込みした。

しかしここは海城、金持ちは数え切れないほどいる。

一億で運気が手に入るなら、富豪たちにとっては価値がある。

価格は急上昇し、瞬く間に一億から十億にまで跳ね上がった。

多くの人が降りていった。十億という金額は誰にとっても小さな額ではない。

「十一億」秦玉が手を上げて叫んだ。

皆の視線が一斉に秦玉に向けられた。

この若い顔に対して、彼らは見覚えがないようだった。

「二十億」その時、腹の出た富豪が手を挙げた。

皆は思わず息を呑んだ。

いきなり二十億?

秦玉の眉も、少し寄せられた。

二十億は、秦玉には本当に出せない。

しかしこの假山は...法器なのだ。しかも普通の法器ではない!

実力の向上には、自身の境界以外に、外的な武器も同様に重要だ。

そして一つの優れた法器は、実力を一段階上げることができる!

「お前はこの假山が欲しいのか?」顔お爺さんが尋ねた。

秦玉は説明した。「もし私の見立てが間違っていなければ、これは地階上級法器でしょう。」

地階上級法器!

天階まで、あと一歩というところだ!

そして天階はもう長い間現れていない。地階上級法器一つで、全国を震撼させるに十分だ!

「どうした、もう値を付けないのか?」前列の腹の出た男が冷ややかに言った。

秦玉は黙って、心の中で損得を計算しているようだった。

「欲しいなら、遠慮なく値を付けなさい」顔お爺さんが言った。

しかし秦玉は首を振って言った。「いけません。あまり熱心な様子を見せるわけにはいきません。」