第463章 空前の戦い!

賀騰のあの比類なき速さは、確かに捉えがたいものだった。

秦玉は連続して押し返され、ほとんど反撃の余地もなかった。

しかし、賀騰が何度目かの攻撃を秦玉に仕掛けた時、突如として金色の大きな手が伸び、真っ直ぐに賀騰の首を掴んだ!

賀騰の表情が一変した!

なぜか、その瞬間、彼の速度が大幅に遅くなったようだった!

その遅くなった一瞬を、秦玉は見逃さず、首を掴む機会を掴んだのだ!

「十分に戦ったか?そろそろ私の番だろう?」秦玉は鋼鉄のような手で賀騰の首を掴みながら、冷たく言った。

賀騰は顔色を変え、抵抗しようとした瞬間、金色の手が激しく打ちつけられた!

「パン!」

大きな音とともに、賀騰の顔に強烈な一撃が加えられた!

秦玉の肉身の力はあまりにも強大で、この一撃で賀騰の口から血が溢れ出した!

「パン!」

さらにもう一発!

秦玉は力を込めて、片手で賀騰を掴みながら、もう一方の手で賀騰の顔を何度も打ちつけた!

一発、二発、三発…

「パンパンパン」という音が絶え間なく響き、見ている者たちは目を見開いて呆然としていた。

「これは…どういう状況だ?」

「半歩武侯が大宗師に空中で殴られている?」

「くそ…まるで子供を叩くようだ…」

皆は唾を飲み込み、目の前で起きていることが信じられないようだった!

「このまま続けば、賀騰は殴り殺されてしまう…」

「こんな純粋な肉身の力は、聞いたことがない…」

「まさか…これで終わりなのか?」

皆が驚愕している中、突然賀騰の体から黒い光が爆発的に放出された!

「もういい!」

一声の叫びとともに、恐ろしい気配が秦玉を押し返した!

賀騰の体は既に墨のような黒い光に包まれていた!

彼の肌の一寸一寸が最も純粋な黒色を呈し、夕陽の照り返しの中で不気味な輝きを放っていた。

「秦玉、お前だけが肉身が強いと思うな!」賀騰は口角の血を拭いながら、怒りを込めて言った!

「お前はただの大宗師だ、何の資格があって半歩武侯の私と戦う!」

「肉身で戦っても、私はお前を恐れない!」

賀騰の叫びとともに、彼の体の黒い光はさらに純度を増した!

遠く離れていても、賀騰の体から放たれる寒気を感じることができた!

秦玉はその黒い体を見つめ、冷笑して言った:「何だそれは?体に犬の糞でも塗ったのか?」