言い終わると、閣主は大きな足取りで薬神閣を出た。
五長老は心配していたが、力及ばず、ただ傍らで見守ることしかできなかった。
薬神閣の入り口は、とても広い通りに面していた。
この時、通りの両側には人影一つなく、ただそよ風が吹き抜ける音だけが聞こえていた。
閣主は寒々しい大通りに立ち、淡々と言った。「来たのなら、出てきなさい」
暗がりは静寂に包まれていた。
一瞬もしないうちに、数道の人影が暗がりから飛び出してきた!
十人の半歩武侯が、閣主を取り囲んだ。
彼らの身から放たれる気配は強大で、恐ろしい威圧感が通り全体に漂っていた。
明らかに、閣主に対して威嚇を行おうとしていた。
「私の薬神閣を包囲するつもりですか?」閣主は眉を上げ、その身から突如として気配を放った!
数道の気配が衝突し、空気は轟音を立てて震動した!