五長老は時間を計算し続けていた。
彼は分かっていた。もしこれらの薬師たちが本当に去ってしまえば、薬神閣は完全に崩壊してしまうことを。
これは閣主様の心血なのだ!
そのため、五長老は悪名を背負うことになっても、これらの薬師たちを留めておかなければならなかった!
「よくやった」大長老は五長老の肩を叩いた。
五長老は何も言わなかった。
同じ長老とはいえ、大長老は執法長老であり、実力の象徴だった。彼には対抗できる存在ではなかった。
薬師たちは一時的に落ち着いたものの、彼らの心の中では大長老を認めていなかった。
閣主楼の上。
大長老は身を躍らせ、上へと飛び上がった。
かつて閣主が座っていた場所に腰を下ろし、籐椅子を優しく撫でながら、言い表せない満足感を浮かべた。
「これが閣主の感覚というものか」大長老は揺り椅子に座り、遠くを見つめながら静かに言った。