その掌が轟々たる威圧を放ちながら、秦玉に向かって迫ってきた!
しかし秦玉はその場に立ったまま微動だにせず、表情には喜びも悲しみもなかった!
「当たった!」大長老は状況を見て、心中で狂喜した!
この一撃は彼の絶技で、鋼板さえも一瞬で打ち抜くことができるのだ!
「カン!」
しかし次の瞬間、大長老の表情は凍りついた。
この一撃を受けても、秦玉はまったく動かなかった!表皮さえも破れていなかった!
「これが半歩武侯の力なのか?」秦玉は大長老を見下ろしながら、冷笑を浮かべた。
大長老の顔色が急変し!額には急速に汗が浮かび上がった!
「こ...これはありえない!」大長老は恐怖に二歩後退し、目の前の光景を信じられないようだった!
自分の全力の一撃が、まったく傷一つつけられないとは?これが本当に半歩武侯なのか?!
「もし本当に半歩武侯に到達していたら、こんな程度の者は手を上げるだけで押さえつけられるだろう」秦玉は冷笑を続けた。
彼は一歩一歩大長老に向かって歩み寄り、大長老は思わず後退した。
「お前は薬神閣を裏切り、閣主に手を出した。この罪は死に値する」秦玉は冷たく言った。
「だが私は優しい方だから、命だけは助けてやろう」
そう言って、秦玉は口を開き、明るい笑顔を見せた。
「殺さないで...殺さないで...」大長老は魂も抜けんばかりに震えていた。
この時の彼は、すでに抵抗する気力を失い、ただ命だけは助かりたいと思っていた!
「バン!」
指から金色の光が放たれ、軽く前に突きだすと、いくつかの脆い音が耳に入ってきた!
「あああ!!」
大長老の四肢は瞬時に粉砕され、ドスンと地面に膝をついた!
その後、秦玉は足を突然上げ、大長老の下腹部を激しく蹴った。
彼の丹田はたちまち爆裂し、すべての内勁がこの瞬間に急速に消散した!
「お前...お前は私を廃人にした!」大長老は苦痛に叫んだ。
半歩武侯の境地まで修練するのに、ほぼすべての心血を注いだのに、今やすべてを失ってしまった!
「これは始まりに過ぎない」秦玉は冷笑を続けた。
彼の手が刀のように動き、大長老に迫っていった。
「シュッシュッシュッ!」
数十の光が大長老の肉身を貫き、無数の傷跡が彼を瞬く間に血まみれにした!