「轟!」
二つの極めて強い力が衝突し、瞬時に大殿が崩壊した!
周囲のすべてが白熱し、多くの人々がこの瞬間に目が眩んでしまった!
「轟轟轟...」
二つの力が、この瞬間に衝突し、一時的に膠着状態となった!
「な...なぜこんなことに!」曲長老は恐怖に満ちた表情を浮かべた!
これは四つの武侯器なのに!なぜ短時間で秦玉を倒せないのか?!
この四つの武侯器の下で、秦玉の姿は絶え間なく後退し始めた。
秦玉の服は完全に引き裂かれ、逞しい筋肉が露わになった!
彼の両腕には青筋が浮き出て、霊力が両腕の中に注ぎ込まれているのが見えた!
「あああ!!!」
秦玉は頭を上げて怒号を上げ、神竜の力がこの瞬間に極限まで発揮された!
眉間から光が閃き、目からは猩紅色の光が迸り、瞬時に両拳の力が爆発した!
驚くべき光景が起こった。その武侯器の力が、秦玉によって押し返されたのだ!
「ま...まずい!」
この光景を見て、曲長老は完全に慌てふためいた!
まさか...秦玉が本当にこの武侯器を打ち砕くつもりなのか?それは聖儒門にとって、甚大な損失となる!
「だ...だめだ、早く逃げないと!」曲長老は心の中で不味いと思った!
彼は今の秦玉が身動きが取れないのを見計らって、すぐさま振り返って逃げ出した!
秦玉はまだ武侯器と対峙していた。秦玉の力が爆発するにつれて、その金色の光はますます強くなった!
「砕けろ!」
秦玉は天を震わすような怒号を上げ、太初聖拳が瞬時に極限まで発揮された!
「轟!」
この武侯器の力は、秦玉によって直接打ち砕かれた!
すべてが静寂に包まれ、この力の下で、秦玉の体からも血が滲み出ていた。
彼は荒い息を吐きながら、怒鳴った:「まだ何か切り札があるなら、すべて出してみろ!」
しかし、周囲は静まり返っていた。
誰も秦玉と敵対しようとせず、すでにその場から逃げ出していた。
秦玉は冷たく四方を見渡し、顔に強い殺意が浮かんだ。
「これが北方第一の宗門か。今日から、聖儒門の者は...見つけ次第、一人残らず殺す!」秦玉はまるで死刑を宣告するかのように言った。
そして、彼は空中に浮かぶ四つの武侯器を冷たく見つめ、その後体が躍り上がった!
「轟!」
剛猛無比の拳が、直接その四つの武侯器に打ち込まれた!
武侯器は、音を立てて砕け散った!