閣主は秦玉を一瞥し、「まずは上階に行って話そう」と言った。
秦玉も自分の軽率さに気づき、頭を掻きながら少し恥ずかしそうにした。
閣主の後ろについて、閣主楼の上階まで来た。
上階は相変わらずで、何も変わっていなかった。
そして閣主は、以前と同じように揺り椅子に座った。
彼女は秦玉を見て、「半歩武侯に到達できなかったのか?」と尋ねた。
秦玉は急いで頷いて「はい、実力は急上昇したのを感じますが、半歩武侯までには一線を画すような気がします」と答えた。
閣主はこれを聞いて、珍しく笑みを浮かべた。
「おめでとうと言うべきか、それとも不運だと言うべきか?」と閣主は笑いながら言った。
秦玉は戸惑い、「ど...どういう意味ですか?」と尋ねた。
閣主はお茶を一口すすり、「自分でもわかっているでしょう」と言った。
秦玉は深刻な面持ちで「はい、これは恐らく頂点の後の大円満の境界なのだと思います」と言った。
「その通り」閣主は秦玉の考えを確認した。
「大円満の境界を持つ者は、天に呪われた者だと言われている」
「完成すれば天下無敵となれるが、必然的に道のりは険しく、他の者の修行の何倍も困難だ」
ここで閣主は一旦言葉を切り、続けて「かつて私は資料を見たことがある。その資料によると、十人の大円満の者のうち、成功するのはたった一人だという」と言った。
秦玉は眉をしかめた。
確率がこんなに低いのか?
「そのうち八人は、天劫の下で命を落とした」と閣主は続けた。
「天劫...」秦玉は何かを思い出したように呟いた。
彼が経験した天劫は、確かに想像を超えるものだった。
それは秦玉を突破させるというよりも、むしろ生きたまま打ち殺そうとしているかのようだった。
「五千年の薬材だね」閣主はこの話題を続けなかった。
秦玉は頷いて「はい、五千年の薬材と、三つの妖獣内丹が必要です」と言った。
「五千年の薬材は、私のところにもない」と閣主は言った。
「でも情報を探ってみることはできる」
秦玉はこれを聞いて、急いで「閣主様、ありがとうございます!」と言った。
ここまで来て、秦玉は突然閣主の断霊丹のことを思い出した。
「閣主様、お体は...」
閣主は手を振って「断霊丹に解毒薬などない」と言った。
これを聞いて、秦玉の表情は一気に暗くなった!