第581章 お前が誰だろうと知ったことか

この老人は年齢がかなり高かったが、その威圧感は極めて強かった。

彼の実力は見抜けないものの、十分な威圧感が漂っていた。

「秦玉?なぜここにいるんだ?」夏航は眉をひそめた。

普通なら、この時期の秦玉は閆帰一に追われているはずだ。

殺されていないにしても、こんなに余裕があるはずがない!

秦玉は冷笑して言った。「どうした、私がここにいることに驚いているのか?閆帰一が私を殺せなかった理由を疑問に思っているのか?」

夏航の眉間の皺はさらに深くなった!

まさか、閆帰一までもが秦玉に敗れたというのか?!

「お前が秦玉か?」

この時、夏航の隣にいた老人が口を開いた。

鋭い眼光を放つ目で、冷たく秦玉を見つめた。

「そうだ。お前は何者だ、この老いぼれが」秦玉は容赦なく言い返した。

秦玉はこの老人が誰なのか知らなかったが、夏航と同じ車から降りてきた以上、ろくな奴ではないはずだ。きっと京都武道協会の人間に違いない。