第585章 武侯頂点

顔四海の体から怒りの炎が立ち上り、その胸腔を怒りが満たしていた。

この若者が話した情報は、顔四海も最近になって知ったばかりだった。

しかし、まさかこの情報が京都武道協会にまで伝わるとは思いもよらなかった。

「華興、無礼を働くな」傍らの璩蠍が低い声で言った。

華興と呼ばれた若者は二歩後退し、それ以上何も言わなかった。

璩蠍は立ち上がって言った。「顔社長、ボディーガードを探したいのは構いませんが、どんな要求がありますか?」

顔四海は軽く鼻を鳴らし、「当然、強ければ強いほどいい」と言った。

璩蠍は笑って「ついてきてください」と言った。

二人は向きを変え、武道協会の牢獄の奥深くへと直接向かった。

すぐに、二人は顔若雪が収監されている場所を通り過ぎた。

顔色の青ざめた顔若雪を見て、顔四海の表情が微かに変化した。