第623章 恐ろしい血脈の力

これはなかなかいい提案だ。

京都武道協会は顔若雪の血脈の力を利用して、多くの高手を育て上げたとはいえ。

しかし実際には、彼らが受け継ぐことができた血脈は三十パーセントにも満たない。

理由は二つあり、一つは彼らに与えられた血脈が少ないこと。

もう一つは適合度が足りないためだ。

顔錦尭は顔若雪の弟として、当然血脈の力を最大限に継承できる。

「顔様、いかがでしょうか?」璩蠍は笑いながら尋ねた。

顔四海は冷ややかに鼻を鳴らし、「息子の考え次第だな」と言った。

その言葉を残し、顔四海は立ち上がってその場を去った。

彼が去った後、璩蠍の後ろにいた助手が我慢できずに冷笑して言った。「会長、なぜあの男にそこまで丁寧なのですか?あの顔四海は全くあなたの面子を立てていませんよ!」

璩蠍は助手を一瞥し、首を振って言った。「お前は顔家の実力を知らないのだ」