夏航は秦玉を連れて、奥へと進んでいった。
この廊下は長く、夏航の両足は道に血の跡を残していた。
すぐに、二人は大きな門の前に到着した。
この門は秘法でしか開けられないようだったが、副会長である夏航には当然権限があった。
彼は門の前に立ち、手のひらを上げ、ゆっくりと門に当てた。
すると、彼の手のひらから光が放たれ、瞬く間に門がゆっくりと開いた。
秦玉は夏航の手を掴み、冷たい声で言った。「どうやってこの門を開けたんだ、教えろ。」
夏航は冷たく言い返した。「秦玉、この門に手を出さない方がいいぞ。」
「私の手を持っていっても無駄だ。私が死ねば、手の秘法はすぐに消える。」
秦玉は眉をしかめた。
この馬鹿な夏航が自分の意図を見抜いていたとは。
秦玉はもう何も言わず、夏航を蹴り飛ばし、夏航は牢獄の中に転がり込んだ。