秦玉の体が、火の穴へと猛スピードで突っ込んでいった!
下方の炎は相変わらず激しく燃え盛り、まるで大きな手のように、秦玉をここに留めようとしていた!
しかし残念ながら、真火はもはや秦玉に対して何もできず、その一歩すら阻むことができなかった!
上方では、三人の紫袍が互いに目を合わせ、重々しく言った。「行こう。もう彼は出てこないだろう」
「ああ」
三人は意見が一致し、その場を去ろうとした。
しかしその時、彼らは突然背後から強大な気配を感じた!
「まだ私を待っていたのか」
振り向く間もなく、秦玉の声が聞こえた!
振り返ってみると、秦玉は無傷どころか、体がさらに逞しくなっていた!
「やはり死んでいなかったか!」紫袍が一歩前に出て、大声で叱責した。
秦玉は手を広げて言った。「君たちがこれほどの忍耐力を持っているとは思わなかった。これは...少なくとも一ヶ月は待っていただろう?」
「お前を待つためなら、どれだけでも待つ価値がある」三人は冷笑しながら言った。
彼らの体からは恐ろしい気炎が立ち昇り、殺気が秦玉に向かって直接迫ってきた!
秦玉は紫袍の実力が強大無比であることを知っていたが、この瞬間の秦玉は、自分の新しい体を試してみたくてたまらなかった!
彼は両手を後ろに組み、静かにこの三人を見つめ、まるで彼らを眼中に入れていないかのようだった。
そしてこれが紫袍たちを完全に激怒させた!
紫袍の一人が大声を上げ、その姿が突然消え、瞬く間に秦玉の目の前に現れた!
「ガン!」
秦玉は動かず、その拳が自分の体に当たるのを受け入れた!
鋼鉄が衝突するような音が響き渡ったが、秦玉は平然としており、白い跡一つ残らなかった!
「な...なんということだ!」
この光景を目にして、三人の顔色が一斉に変わった!
この秦玉の体...どうしてこれほどまでに強靭になっているのか?!
秦玉は自分の腹部を見下ろし、にやりと笑って言った。「この一ヶ月、本当に無駄じゃなかった...」
「お前はこの火の穴で一体何を得たんだ!」紫袍が冷たく尋ねた。
秦玉は冷笑して言った。「知りたいのか?自分で飛び込めば全てわかるだろう」
「この野郎!」
この紫袍は諦めきれず、再び秦玉に向かって踏み出した!
秦玉は相変わらず微動だにせず、肉身だけで一撃を受け止めた!