第687章 2体の男屍の威力

二筋の眩い光が天に向かって立ち昇った!陣台全体が轟々と鳴り響き、何か強大な力を醸成しているかのようだった!

そしてこの異変は、当然ながらその男女の注意を引いた。

二人は思わず陣台を見つめ、眉をひそめた。

「これは一体どういうことなの?」女が驚いて尋ねた。

男は黙したまま、目を陣台に向けた。

八字髭はようやく目の前の光景に気付き、陣台上の二体の死体を一瞥すると、慌てて脇へ退いた。

その二体の死体は、陣台の上で光を放ち、轟音が絶え間なく響き渡った。

「バキッ!」

ついに、陣台が耐え切れなくなり、崩壊し始めた!

極めて強大な力が、その二体の死体に流れ込んだ!

「シュッ!」

男の死体の目が、突如として開いた!

彼らは瓦礫の中からゆっくりと立ち上がり、極めて古めかしい気配が、この二体の男の死体の周りに漂っていた。

この時、秦玉はもう限界に近づいていた。彼は歯を食いしばり、全力を振り絞って叫んだ。「早く...助けてくれ!」

怒号の後、その二体の死体はゆっくりと振り返り、秦玉の方向を見つめた。

秦玉は焦りながら八字髭を見つめ、目で二体の死体をどう操るべきか尋ねた。

八字髭は秦玉の意図を察したようで、急いで言った。「秦玉、この二体の死体はお前の精血を借りて一時的に蘇生したんだ。神識で操らなければならない!」

この時の秦玉の神識は、術法によってほとんど砕かれそうになっていた!神識を分けることは、まさに天に登るほど困難だった!

「くそっ...」秦玉は思わず呟いた。彼はこの苦痛に耐えながら、軽く目を閉じ、無理やり自身の神識の一筋を分けた。

眉間から、豆粒ほどの金色の光が放たれ、そのまま一体の死体の眉間へと落ちていった!

この死体の目に、たちまち光が宿った。

秦玉は時間を無駄にする余裕がなかった。彼は急いで神識でこの死体を動かし、自分の方へ歩かせた。

「これは一体何なんだ?」遠くから、寒宮からやって来たその男女は、目に疑問を浮かべていた。

「何であろうと関係ない。武聖でもない限り、誰も私の術法を破ることはできん」男は冷笑した。

その時、死体は既に秦玉の前まで来ていた。

死体はゆっくりと両手を上げ、氷のような青い光に向かって掴みかかった。