武聖の器の気配が、素早く押し寄せてきた!
ただの余波だけでも、秦玉を何歩も後退させた!
秦玉は急いで二壮を自分の前に立たせ、武聖の器の余波を防ごうとした。
この時、般若尺から放たれた気配は、すでに太一に向かって押し寄せていた!
秦玉は冷笑を浮かべながら、すぐさま神識で太一を操り、手を上げて迎え撃たせた!
太一は巨大な手のひらを広げ、真っ直ぐにその武聖の気配を掴もうとした!
「死に急ぎか!」璩蠍は見かねて、思わず怒鳴った!
武聖の器の気配はさらに強まり、一撃で太一を殺そうとしているかのようだった!
しかし太一の体は何という存在か?それは仮面女墓地の護道者であり、大能を超える存在なのだ!
その肉体は武聖でも傷つけることはできない!
太一は大きな手を前に押し出し、容易く武聖の器の放つ余波を押し止めた!!