この質問に対して、璩蠍はただ首を振るだけだった。
「それらは全て京都武道協会の記録に記載されているが、私は一度も見たことがない」と璩蠍は言った。
「記録...」秦玉は眉をしかめた。
彼は璩蠍を見て尋ねた。「その記録は蔵経閣にあるのか?」
「その通りだ」璩蠍の顔に一瞬驚きの色が浮かんだ。
秦玉は顎を撫でながら言った。「その記録にはかなり多くのことが記されているのだろうな?」
この話題になると、璩蠍は急に誇らしげに言った。「当然だ!武道界で起きたことは、ほぼ全て記録に残されているのだ!」
秦玉は心の中で思った。「この蔵経閣...何とかして行かねばならないな」
「最後の質問だ」秦玉は璩蠍を見た。
璩蠍は頷いて「言ってみろ」と答えた。
秦玉は顎を撫でながら笑って言った。「京都武道協会の施設は、かなり多いんだろう?」