第696章 璩蠍を公開処刑!

この質問に対して、璩蠍はただ首を振るだけだった。

「それらは全て京都武道協会の記録に記載されているが、私は一度も見たことがない」と璩蠍は言った。

「記録...」秦玉は眉をしかめた。

彼は璩蠍を見て尋ねた。「その記録は蔵経閣にあるのか?」

「その通りだ」璩蠍の顔に一瞬驚きの色が浮かんだ。

秦玉は顎を撫でながら言った。「その記録にはかなり多くのことが記されているのだろうな?」

この話題になると、璩蠍は急に誇らしげに言った。「当然だ!武道界で起きたことは、ほぼ全て記録に残されているのだ!」

秦玉は心の中で思った。「この蔵経閣...何とかして行かねばならないな」

「最後の質問だ」秦玉は璩蠍を見た。

璩蠍は頷いて「言ってみろ」と答えた。

秦玉は顎を撫でながら笑って言った。「京都武道協会の施設は、かなり多いんだろう?」

「ああ、武道界の殿堂として、それは当然だ」璩蠍は何故か再び誇らしげだった。

秦玉は尋ねた。「では...どの施設に武者が最も多いんだ?」

璩蠍は少し考えて言った。「それは当然、道論図書館だ」

「道論図書館?」この名前に、秦玉は少し馴染みがないように感じた。

璩蠍は頷いて言った。「そうだ、道論図書館は京都武道協会が対外的に設立した公開図書館で、多くの武者が術法を学びに来ることができる」

これは秦玉を驚かせた。

彼は、京都武道協会がこのような社会公共資源を提供しているとは全く想像していなかった。

「道論図書館...確かにそこが一番人が多いのか?」秦玉は再度尋ねた。

璩蠍は鼻を鳴らして言った。「当然だ、大宗師から武侯まで、ほとんど全ての者が道論図書館を訪れたことがある!」

秦玉は黙って頷き、「分かった」と言った。

質問が終わると、璩蠍は秦玉を見上げて言った。「もう私を解放してくれるだろう」

秦玉は眉を上げ、冷笑して言った。「解放?私がいつ解放すると言った?」

璩蠍は顔色を変え、冷たい声で言った。「秦玉、お前は約束を守らないつもりか!」

秦玉は大笑いして言った。「約束?なぜお前のような者と約束を守る必要がある?」

「それに、お前を解放したら、以前私が言った言葉に反することになる。それこそ約束を破ることにならないか?」

「貴様!」璩蠍は顔色が急変し、怒りで真っ青になった!