第771話 露見した！

「我々は十分な対策を講じてきた」上層部の声には、皮肉めいた調子が混ざっていた。

「夏航、お前はどう思う？」その時、誰かが突然尋ねた。

夏航の顔に、一瞬の違和感が走った。

「今の私の実力では、秦玉の相手にはなれません。それに...琴ばあやこそが真の力の支配者です。私にできることはありません」夏航は機を見て言った。

「それなら...上層部の方々が直接出手されては？」夏航は突然提案した。

この言葉が出るや否や、その場は沈黙に包まれた。

誰一人として、この話題に触れようとはしなかった。

夏航も彼らの態度から、何かを察したようだった。

「ん？秦玉が持っているあの図は何だ？」その時、誰かが画面上で秦玉が操る絵に気付いた。

「あれは何という宝物だ？武聖の力を簡単に解消してしまうとは」

「あの二つの死体は何なんだ？」