第802話 ボコボコにする!

琴ばあやは顔色を変え、心の中では非常に不愉快だったが、葉青に対しては、やはり幾分か警戒心があった。

かつて、琴ばあやは葉青の成長を見守ってきたのだ。

そして葉青の成長の道のりで、京都武道協会は多くの妨害をしてきた。

そのため両者の関係が良好なはずがなかった。

琴ばあやは軽く鼻を鳴らし、身を翻して立ち去った。

葉青の身分だけでも、彼女には対抗できないものだった。

十数分後。

一台のタクシーが、遠くから走ってきた。

来たのは他でもない、まさに秦玉と八字髭だった!

秦玉が車から降りた瞬間、無数の視線を集めた。

人々は一斉に秦玉を見つめ、小声で議論し始めた。

秦玉は一言も発せず、群衆を通り抜け、大股で青崗山に向かって歩いてきた。

「秦玉!」

そのとき、葉青が秦玉に手を振った。

現場にいる葉青を見て、秦玉も幾分か驚いた様子だった。

彼は急いで前に進み、驚いた声で言った:「葉長官、なぜここに?」

葉青はタバコを一服吸い、さりげなく言った:「我々の戦区の者が不当な扱いを受けないよう保証しなければならないからな。」

この言葉は明らかに琴ばあやと京都武道協会に向けられたものだった。

琴ばあやは冷たく鼻を鳴らし、心の中でますます不愉快になった。

秦玉は笑って言った:「葉長官、大丈夫です。たとえ彼らが策を弄しても、私は恐れません。」

「そんなに自信があるのか?」葉青は少し驚いた様子で言った。

秦玉は小黒を一瞥し、冷たく鼻を鳴らして言った:「奴を殺すのは鶏を屠るようなものだ。」

言い終わると、秦玉は足を震わせ、小黒の前に降り立った。

四目相対し、その場の雰囲気は一気に高まった。

小黒の漆黒の瞳からは、殺気が迸っていた。

そして秦玉の身に纏う殺気はさらに濃密だった!現場全体が一瞬にして冷え切った!

「この日を、長い間待っていた。」秦玉は拳を軽く握り締め、心の中の殺意を抑えきれないようだった。

「私もだ!」

小黒は怒鳴り声を上げ、身に纏う気勢を一気に爆発させた!

今回、双方とも多くの無駄話はなかった!

彼らの互いへの憎しみは、すでに長い間耐えてきたようで、今日はもはや抑えきれなくなったようだった!

双方の気息がぶつかり合い、たちまち轟音を引き起こした!

そして双方の身から放たれる威圧は、人々を息苦しくさせるほどだった!