第778章 慌てる天機閣

ここは駱揚の縄張りで、彼の言うことは絶対だった。

天機閣の実力は、明らかに想像以上に強大だった。

秦玉は冷ややかな目で駱揚を見て言った。「私たちは物を買いに来ただけなのに、お前は強奪しようとする。これでは今後誰も天機閣に来なくなるぞ」

駱揚は嘲笑って言った。「秦玉、まさか天機閣が物を売って金を稼いでいると思っているのか？お前たちの薬神閣が薬を売って儲けているとでも？」

「いやいや、駱少爺、あの瓢箪は私の見る目が間違っていました。ただの贋作で、とっくに捨てましたよ」八字髭は慌てて仲裁に入った。

駱揚は冷笑して言った。「私を馬鹿にしているのか？無駄話はよせ。物を出せ。そうすれば命だけは助けてやる！」

周りの人々が素早く集まってきた。

多くの者が駱揚に取り入ろうと、口々に叫んだ。「駱少爺、お手伝いが必要ですか？」

見渡すと、天機閣の数十人がほぼ全員、駱揚の側に立っていた。

駱揚はその様子を見て、さらに得意げになった。

彼は冷淡に言った。「秦玉、私の一言で、お前をここで死なせることもできるぞ！」

「秦玉？」この名前を聞いて、周りの人々は次々と顔色を変えた。

中には退く意思を見せ、後ずさりする者もいた。

秦玉は冷たく駱揚を見て言った。「面子を立ててやって駱少爺と呼んでやったが、面子を立てなければ、お前など何の価値もない」

「秦玉、ここは天機閣ですぞ！」八字髭は急いで、そっと秦玉の袖を引いた。

秦玉は気にも留めず、冷たい目で駱揚を見て言った。「駱揚、最後に忠告しておく。私は物を買いに来ただけだ。争いを求めているわけではない」

駱揚は冷たい表情で言った。「お前は私を怒らせた。秦玉、今日のことはもう収まりがつかないな」

そう言い捨てると、駱揚は一歩後ろに下がった。

十数人が、すぐさま秦玉に向かって大股で歩み寄った。

秦玉の表情はますます冷たくなり、身から放つ気配も爆発的に広がった。

「やれ！」駱揚が大声で命じた。

号令一下、すぐさま誰かが先陣を切って秦玉に突進してきた！

秦玉も容赦なく、大きく手を振るって金芒を放ち、一撃で相手を吹き飛ばした！

他の者たちはその様子を見て、顔色を変えた！

一撃で武侯中期の者を吹き飛ばすとは、何という実力か？

「かかれ！全員で攻めろ！」駱揚は激怒して叫んだ。