秦玉は葉青を見て言った。「葉長官、彼が本当に手伝ってくれると確信できますか?それとも、彼が信頼できると保証できますか?」
葉青は煙の輪を吐き出しながら言った。「彼は長年の古い友人だ。もちろん問題ない」
秦玉はほっと息をつき、すぐに車から降りた。
二人は一緒にこの秘境師の家に入った。
秦玉は周囲の装飾スタイルを見渡した。北側には巨大な書画が掛けられ、南側には法器が置かれていた。
それ以外にも、秦玉はこの屋敷で数多くの秘宝や材料などを発見した。
周囲の贅沢さを見ながら、秦玉は黙って葉青の後ろについて大広間に入った。
大広間では、一人の老人がお茶を入れていた。
彼は白髪まじりで、長い髭を生やし、仙人のような風格があった。
葉青は秦玉を連れて彼の前まで急いで歩き、「こちらが蒋南、蒋大師です」と言った。
秦玉は急いでお辞儀をして「蒋大師にお目にかかれて光栄です」と言った。
蒋南は軽く頷き、その後葉青を見て笑いながら言った。「葉長官は用事がなければ来ないはずだ。用件を直接言ってくれ」
葉青も遠慮せず、秦玉を指差して用件を説明した。
「秘境師が必要なのか?」蒋南は眉をひそめた。
秦玉は頷いて言った。「はい、もし蒋大師がお力添えいただけるなら、私は心から感謝いたします」
蒋南は秦玉を上から下まで見て、「秘境師に何をさせたいのだ?」と尋ねた。
「無主秘境を開きたいのです」と秦玉は答えた。
蒋南は続けて「無主秘境?その無主秘境はどこにある?」と聞いた。
秦玉が口を開こうとした時、目を回して笑いながら「南島にあります」と答えた。
「南島?」蒋南は少し黙った後、笑って言った。「私は年を取り過ぎて、もう世間のことには関わっていない」
葉青は蒋南の肩を叩いて言った。「どうした、こんな小さなことでも頼まなければならないのか?言っておくが、これは私一人の意思ではないぞ」
葉青の言葉は明確には言わなかったが、その意図は明らかだった。
彼の背後が誰を代表しているのか、蒋南は誰よりもよく知っていた。
「はっはっ、葉長官がそこまで言うなら、私も見過ごすわけにはいかないな」と蒋南は笑った。
その後、蒋南は手を振ると、暗がりから若者が一人現れた。
「師父」若者は蒋南の側に来て軽く頭を下げた。