隊長、正に僕が聞いてもらいたかった質問だ!クラインは真剣に頷いた。
「気分はさらに良くなりました。今なら聖堂の試験にも合格できるとさえ思っています。これは言葉では言い表せない体験と自信です。」
今の回答は少し曖昧だったかもしれないと思い、彼は堪えきれずにもうひと言付け加えた。
「もしかしたら、ポーションの名称は本当に鍵となるのかもしれません。僕が自分でまとめた『占い師の規則』に厳格に従って占いをしたときには、全てのことが素晴らしく、容易になりました。ええ、僕はもう、より目立たない方法で霊視を発動できるようになりました。」
ダンは眉を僅かにひそめ、目を内側に寄せると、考え込むようにして独り言を言った。「ポーションの名称……」
十数秒後、彼は再びクラインの方を向いて言った。
「家に帰って家族に伝える必要はないのか?日曜日はチアニーズの扉の当直日の翌日だから、本来は休暇のはずだ。」
エリザベスが妹の親友であること、それからエリザベスに、問題は1週間以内に解決すると言ってしまったことを考え、クラインはためらいなく答えた。「そんなふうに時間を無駄にする必要はありません。出発後に、馬車を水仙花街から回り道させれば大丈夫です。」
「わかった。君はフライを呼んできてくれ。私は申請書に記入し、封印物『3—0782』を受け取ってくるから。」ダンは斜め前にある休憩室を指さして言った。
フライは「死体を収める者」で、「眠らぬ者」のようにエネルギーに溢れているわけではないため、暇があればよく昼寝をしていた。
自分で申請書を記入し、自分でサインして、自分で受け取る……隊長、俺たちのこの管理システムには穴があるよ……クラインは心の中でそう思ったが、口には出さずに帽子を取り、ダンの部屋の斜め前の部屋のドアをノックした。
トントントンという音を3回鳴らすと、フライがドアを開け、戸惑いを隠せない様子でクラインに言った。
「何かあったのか?」
ついさっきまで昼寝をしていたため、彼の髪の毛はややボサボサで、シャツも乱れており、冷たく暗い雰囲気は急にどこかへ行ってしまった。
だが、しかし、やはり棺桶の中から這い出てきたばかりの死人のようだった……クラインは笑いたいのをこらえ、すこぶる真面目に答えた。