第115章 芽、君は露見した

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別荘全体が突然静かになり、配信ルームからは芽のかわいらしい声だけが聞こえてきた。「みんな、もうプレゼントは送らないでね〜無駄遣いだよ!」

  コメント欄には:

  【芽ちゃんかわいそう、頑張れ芽ちゃん、ママが応援してるよ!】

  【うぅ、スポンサーのパパ様がいなくなっちゃった?ひどい!】

  【大丈夫だよ、芽ちゃん。スポンサーのパパ様がいなくなっても私たちがいるから。もう千円チャージしてくるね。】

  【負けられない……】

  寺田芽は藤本凜人が配信ルームを退出したのを見て、今は悔しくて目が赤くなり、涙が目にたまっていた。小さな唇を尖らせ、チーム戦中だったので画面を見ずに俯いていた。まつげは扇のように頬に影を落としていた。

  彼女は小さな声で呟くように悪態をついた。「意地悪パパ、もう好きじゃない……」