第185章 キング・オブ・グローリーができますか？

藤本おじさんがこう言うと、藤本奥様は怒り出した。「次男、うちの建吾には自閉症なんてないわ！適当なこと言わないで！」

藤本おじさんは口をとがらせた。「そうそう、建吾に自閉症はない。ただ人付き合いが苦手なだけだ。はぁ、これで将来会社を経営するのに、人付き合いが苦手じゃ困るだろう？」

藤本優希が口を開いた。「父さん、そんな風に言わないで。大きくなったら良くなるかもしれないよ。」

藤本悠佑は良し悪しが分からず、自分の長男だと気づかずに、あの無口な甥っ子だと思い込んで、同意して言った。「そうだよ、大きくなったら良くなるさ！」

藤本おじさんは嘲笑した。「小さい頃からそう言ってるけど、ここ数年良くなった様子もないじゃないか...まあ、俺が余計な心配してるだけだ。もちろん、将来の会社のことは、凜人甥っ子がちゃんと手配してくれるんだろう？」