第195章 寺田凛奈の言っていたことは全て正しかった!

心海のお母さんはその言葉を聞いて一瞬固まり、眉をひそめた。「どうしたの?また怖い夢で目覚めたの?」

そう言うと、寺田凛奈のことは気にもせず、外へ向かって歩き出した。

篠崎冠介も数人の後ろについて行った。結局は自分の唯一の息子だから、やはり心配だった。

数人が階段を上がった後、寺田凛奈も続いて行こうとしたが、誰かに行く手を阻まれた。「寺田さん、上がることはできません!」

寺田凛奈は眉をひそめ、少し焦っていた。

今は生死にかかわる瞬間だ!

他のことは気にせず、寺田凛奈は直接手を伸ばし、相手の腕をつかんで一気に引っ張り、背負い投げで相手を地面に叩きつけた。

他の用心棒たちはこの状況を見て、一斉に駆け寄ってきた。

寺田凛奈は片足を伸ばし、一人を蹴り飛ばした。その人が押し寄せてきた人々を横に遮った後、彼女は階段を駆け上がった。