第165章 真相!

「流れ?」

  寺田健亮は呆然とした。

  富樫和恵も固まってしまった。

  寺田健亮はすぐに冷笑した。「君は自分が銀行の専門家だと思っているのか?うちの銀行の明細を持っているとでも?」

  寺田凛奈は彼らを全く無視し、石丸和久の方を見た。「おばさん、家のプリンターから印刷されたものがあるので、誰かに取りに行ってもらえませんか。」

  プリンター?

  凛奈がパソコンで操作しているのを見た覚えはない…

  しかし彼女は何も言わず、家政婦と一緒に階段を上がった。1分もしないうちに、二人は大量の書類を抱えて降りてきた。

  寺田凛奈はまずその中から数枚を取り出し、松沢記者に渡した。「これが家の収入状況です。」

  松沢は驚いて、寺田凛奈が渡した書類を受け取った。

  そこには数枚の銀行カードの数年間の収入が記載されていた。