第123章 父の慈愛と娘の孝行〜

寺田凛奈は彼にメッセージを送った後、あまりにも唐突だったと感じ、あの自己愛の強い男にどのように解釈されるか分からなくなった……

 考えていると、彼からのメッセージが届いた:【これらのことは、直接話し合えばいいですね。】

 寺田凛奈も、直接話した方が明確で分かりやすいと思い、同意した:【はい、時間と場所を。】

 藤本凜人:【いつ時間がありますか?】

 寺田凛奈:【いつでも。】

 藤本凜人:【明日の朝は?】

 寺田凛奈:【だめ、寝てるから。】

 藤本凜人:【では昼は?】

 寺田凛奈:【だめ、食事するから。】

 藤本凜人:【一緒に食べられますよ。】

 寺田凛奈:【だめ。】

 彼と食事すると、いつも小皿ばかりで、食べるのが本当に大変だ。

 寺田凛奈はもともと時間を無駄にするのが嫌いで、早く寝られる方が何よりも良いと思っていた。食事に2時間もかけるくらいなら、2分で済ませて、その2時間寝た方が良くないか?