第393章 暴露！

真由美が何か言おうとしたとき、堀口泉弥の声が携帯から聞こえてきた。「真由美、ママに会いたくなったの？」

その声を聞いて、真由美の小さな体が少し震えた。最後にうなずいて、弱々しく口を開いた。「はい」

「真治、聞こえた？」

堀口泉弥は必死に説明しようとした。「真由美は私に会いたがっているのよ！」

寺田真治はこれを聞いて、深くため息をついた。

彼は実際、真由美と堀口泉弥がもう接触しないようにしたかったが、真由美がママに会いたがっているのを止めることもできなかった。

寺田真治のため息を聞いて、堀口泉弥は彼が同意したことを悟り、試すように尋ねた。「今晩、寺田家に戻ってもいい？妹を迎え入れたって聞いたわ。私も会ってみたいの」

寺田真治の目は冷たかった。「寺田家には、もう戻れないよ。真由美に会うなら、僕が連れて行って会わせる」

堀口泉弥は少し驚いた。「わかったわ」

電話を切った後、寺田真治は真由美を連れて堀口泉弥が住んでいる高級住宅街に行った。門の前で、中には入らなかった。

到着後、堀口泉弥に連絡すると、彼女が出てきて、寺田真治と真由美を招き入れようとした。「真由美、おばあちゃんがあなたに会いたがってるわ。一緒に家に入らない？」

真由美もそのおばあちゃんが好きではなかった。

いつも彼女を指さして、ガキ女と罵り、もし男の子だったら、パパとママはとっくに一緒になれていただろうと言っていた。

彼女は寺田真治の服の裾をつかんだ。

寺田真治が口を開いた。「ここでいいよ」

堀口泉弥は彼が譲歩しないのを見て、ため息をつくしかなかった。「わかったわ。真由美、これがママが用意した誕生日プレゼントよ。気に入った？」

堀口泉弥は真由美におもちゃの車を用意していた。

真由美はその車を見て、受け取った。

寺田真治が彼女を連れて行こうとしたとき、堀口泉弥が突然口を開いた。「真治、私たち3人で写真を撮りましょう！久しぶりに一緒になれたんだから」

寺田真治は冷笑した。「私たちは3人家族じゃない。君は真由美の母親にすぎない」

堀口泉弥は唇を噛んだ。「わかったわ。あなたが私を認めないなら、無理強いはしないわ。でも、私は真由美の母親なの。真由美と写真を1枚撮らせてくれない？」