第436章 原告が被告に!!

弾幕で彼が立ち上がるのを見て、次々と怒りの声が上がった:

  ——非道な弁護士め、寺田家のために訴訟を引き受けるなんて、一体いくら貰ったんだ?

  ——この弁護士は訴訟で負けたことがないって聞いたけど、今日の裁判は負けるんじゃないか?

  ——弁護士さん、良心はないのかい?寺田家に加担して弱い女性をいじめるなんて、本当に失望したよ!

  ——この弁護士、一家心中しろ!

  人々の言葉に伴い、堀口泉弥と彼女の弁護士もネット上の情報に注目していた。

  さらに、常に誰かが裁判官に民衆の意思を伝えていた。結局のところ、民衆の考えも参考にしなければならないからだ。

  民衆が一方的に原告側に傾いているのを聞いて、裁判官はため息をついた。

  この裁判、被告側は勝つのが難しそうだ!

  彼がそう考えていたところ、被告側の弁護士が口を開いた:「裁判長、裁判官の皆様、まず、私の依頼人と原告の関係について説明させていただきます。」

  彼はそう言うと、そちらから歩み出て、堀口泉弥の方を向いて話し始めた:「私の調査によると、寺田真治さんと木田さんは、中学生の頃から付き合い始め、大学まで続いた、周りの人々の目にも口にも認められたモデルカップルでした。この点については、寺田真治さんと木田さんの同級生たちが証明できますが、原告は否定しないでしょうね?」

  堀口泉弥は目を細めた。

  彼女の弁護士が立ち上がった:「被告側弁護士、それは本件とは無関係です。結局のところ、多くの人の初恋は最後まで続きません。では、男性の初恋が戻ってきたら、現在のパートナーは初恋に席を譲らなければならないのでしょうか?真実の愛や忘れられない思いというのは、寺田真治さんが堀口泉弥さんを裏切り、不倫をした理由や言い訳にはなりません!」

  この返答は素晴らしく、弾幕には「66666」の文字が流れた。

  ——この弁護士の反論いいね、どう考えても、当時別れたのは別れたんだよ。悪く言えば、当時堀口が木田柚凪を寝取ったとしても、今や子供まで生まれてるんだから、木田柚凪はもう戻ってくるべきじゃないよ!

  ——私の頭の中では木田柚凪が復讐に戻ってくる大作劇が展開されてるわ!