「うん、おじいさん」
「さあさあ、この数日間たくさん資料を集めたんだ。孫と二人でじっくり相談しよう、明日の行程をね」
秦書畫は少し驚いたように目を瞬かせて言った。「お父さん、あなたも一緒に旅行に行くの?」
実は、蘇千瓷の心の中も少し変な感じがしていた。
結局のところ、おじいさまは今年70歳だ。体がそんなに丈夫なのだろうか?
おじいさんは...本当に元気だなあ!
厲浔おじいさまは振り向いて目を見開いた。「どうしたんだ?ダメか?」
秦書畫は気まずそうな表情で「そんなことありません」と言った。
おじいさまはフンフンと顔を背け、心の中で悪態をついた。お前に何がわかるというんだ!彼は遊びたいわけじゃない、大事な用事があるんだ!
自分がまもなく成し遂げようとしている大事なことを考えると、おじいさまの気分は一気に良くなり、にこにこしながら蘇千瓷の手を引いてソファに座ろうとしたが、展示品のように立っている唐夢穎を一目見ると、また気が変わって言った。「孫嫁よ、書斎に行こう」