第222章:お前の奥さんに何かあった

「見つかったわ」

  程幽からの電話を受けたのは、もう7時過ぎだった。

  厲司承は箸を置き、元々冷たかった瞳がさらに冷たくなった。「どういう意味だ?」

  程幽は事情を簡単に説明し、そして言った。「幸いハンターがメモリーカードを取り返しました」

  「持ってこい」

  「はい!」

  ……

  程幽とハンターが別荘に到着したのは、ほぼ9時だった。

  蘇千瓷はソファに座ってパソコンを操作し、厲司承は未完成の仕事を処理していた。和やかな雰囲気だった。

  ドアベルが鳴り、蘇千瓷が立ち上がってドアを開け、厲司承は仕事を中断した。

  入るなり、ハンターはボスと向き合えない気がして、首を縮めて遠くに立った。程幽は直接メモリーカードを厲司承に渡した。

  厲司承は蘇千瓷のパソコンを使って、メモリーカード内の動画ファイルを開いた。見れば見るほど、表情が暗くなっていった。