突然の画面の暗転に、厲司承は驚き、程幽は呆然とした。
「どうしたんだ?」
程幽は少し戸惑いながら、タブレットを受け取って操作した。
電源はある、満充電だ。
しかし、フォルダ全体を探しても、オーストラリアから苦労して切り取ってきた遠洋の録画は見つからなかった。
「どうなってるんだ?」程幽は呆然とした表情で、「さっきまで再生していたのに、突然なくなってしまった!」
ビデオはちょうど重要な場面だった。あの日、厲司承が彼女に引っ張られて少し中に入ったところで、ドアさえ完全に越えていないうちに、彼女を押しのけて退出したのだ。
しかし、ビデオはちょうどこの部分で止まってしまい、真相を知らない人の目には、非常に想像をかき立てるものになってしまっていた。
厲司承の周りの雰囲気が一瞬にして冷たくなり、低い声で言った。「解決しろ!」