第327章：十数人が一斉に……

ハンターは顔を覆い、もはや見るに忍びなかった。

　　十数人の大男たち、十数人のボディーガードだぞ！

　　もし一気に全員で上がったら……うーん、やりにくそうだな。

　　じゃあ、一人ずつ順番に上がるとしても、これも……

　　ハンターは心の中で容睿に同情を禁じ得なかったが、厲司承の顔には平然とした表情が浮かんでいた。まるで目の前で起ころうとしていることに、あまり感じるところがないかのようだった。

　　うーん……人と人とは比べられないものだ。男と男の間も、比べられないものだ。

　　大ボスと自分との間の修行の差はあまりにも遠すぎて、ハンターは自分の及ばないことを認めざるを得なかった。

　　容睿が持ち上げられ、わーわー大声で叫び始めた。「厲司承、お前は後悔することになるぞ……あっ、あっ、そこを触るな、このド変態！手を離せ、放せ！」

　　容睿の叫び声が上がると、彼を持ち上げていたボディーガードは本当に手を離してしまった！

　　「ばたん」という音とともに、容睿は顔から地面に倒れ込み、鼻を地面にぶつけた。痛みとともに濃い血の匂いが立ち込めてきた。

　　すぐさま、一人のボディーガードが彼の上に座った。容睿は男性の体が自分に反応しているのをはっきりと感じ取った。

　　容睿は狂ったように身をよじり始め、叫んだ。「やめろ、やめろ、厲司承！お前は非道すぎる、天罰が下るぞ！」

　　「俺を罵っているのか？」厲司承は眉を少し上げ、突然低く笑い、彼を無造作に一瞥すると、後ろのソファに座った。リビングの暖かな黄色い光が彼の体に当たり、まるで神々しい存在のように映え、その容姿は完璧で非の打ち所がなかった。

　　彼は脚を組み、容睿を見ながらゆっくりと言った。「俺に許してもらいたいのか？」

　　そうだ、もちろんそうだ！

　　誰も男に凌辱されたくはない。しかも一度に十数人も！

　　もし本当に彼らに……そうなれば容睿の命も危ういだろう！

　　「頼め」厲司承の薄い唇が開き、淡々と二文字を吐き出した。

　　容睿は彼を睨みつけ、歯を食いしばって何も言わなかった。

　　「容ぼっちゃんの誠意次第だな」

　　容睿の顔に苦悩の色が浮かんだ。しかし突然、彼の上に座っていたボディーガードが動いたので、容睿は驚いて顔色を変え、叫んだ。「お願いします！」