南の冬は、いつも北ほど寒くない。
帝都はこの時期、まさに雪景色だが、康シティは今日、珍しく晴れ渡っている。
容海嶽が康城江を訪れたのは二度目だった。初めてはそれから22年前、ここで彼女に彼と一緒に帰ってくれと頼んだのだ。
彼女は泣き叫びながら彼を兄と呼び、そうしないでくれと懇願したが、彼は一時の怒りで……取り返しのつかないことをしてしまった。
22年間、彼女は一見落ち着いているように見えたが、彼は知っていた。彼女は常に彼を憎んでいたのだと。
再びこの故郷の地を踏みしめ、容海嶽の心情は複雑を極めた。
20年以上前、ここにはまだこれらの街灯は設置されておらず、大きな草むらが広がっていて、人が中に隠れれば、まったく見えなかった……
「あっ!」鋭い叫び声が、容海嶽の思考を現実に引き戻した。