第442話:もう夫婦なのに、恥ずかしがることないよ

厲司承は冬のドレスを手に取って彼女に着せながら、低い声で言った:「昔は僕に見られるだけで恥ずかしがっていたのに、今は僕の前で着替えができるようになったね。手を上げて」

蘇千瓷はその言葉を聞いて、頬を少し赤らめながらも言われた通りに手を上げ、にこにこしながら言った:「今はもう夫婦だから、恥ずかしがる必要ないでしょう」

厲司承は彼女の服の裾を整え、後ろからジッパーを上げながら、「夫婦」という言葉を聞いて、思わず口角が上がった。

蘇千瓷はドレスを整えてから、レギンスを取って履き始めたが、途中で厲司承が熱い視線を向けているのに気付いた。

頬が再び赤くなり、近くにあった脱いだばかりのパジャマを投げつけながら、恥ずかしそうに怒って言った:「見ないで!」

「さっきまで夫婦だって言ってたのに、今度は手のひらを返したね」厲司承は彼女の鼻をつまんで、「変わるの早いね」