第444章:彼は大きな尻尾の狼だ

程幽は目を見開き、すぐに自分の姿を見下ろすと、すぐさま引っ込んで、「バタン」とドアを閉めた。

ドアを閉めるなり、程幽はすぐさまバスルームに駆け込み、自分の姿を見て、壁に頭を打ちつけたくなった!

ああああああ!

見られてしまった、どうしよう?

この鳥の巣のような髪、このクマ、この蒼白い顔色、これは……

うぅぅ、恥ずかしい!

この人、なんでこんな時に来るの?

お正月なのに、お正月を過ごさないの?

待って……両親に会う?

えっ?この人が、両!親!に!会!う!って?

なんてこと!

程幽の心臓の鼓動は更に加速し、顔が急に熱くなってきた。

急いで身支度を始め、耳まである短い髪をとかし、クローゼットの中から良さそうな服を選んで着て、ジーンズを履いた。

でも……着てから気づいた、ジーンズを履くのって、女らしくないかな?