第476話:お前が自分から押しかけてきたくせに

容睿は部屋を見回し始めた。

部屋の中央には籐のペンダントライトが吊るされ、机の上にはノートパソコンが置かれ、その横には多肉植物とサボテンが飾られていた。机の上には三段の小さな本棚があり、本がびっしりと詰まっていた。その横には中型のクローゼットがあり、1.2メートルのユーロスタイルのシングルベッドと調和して、とても上品で清潔な印象だった。

リビングルームの家具や内装も非常にセンスが良く、知的な大人の女性らしい雰囲気が漂っていた。

容睿は一通り見渡して、うなずいた。「環境は悪くないね、ただベッドが少し小さいかな」

程幽は中に駆け込み、彼を外に押し出して怒鳴った。「容睿!」

「聞こえてるよ、そんなに大声出さなくても」容睿は彼女の手を握り、目に笑みを浮かべながら言った。「客室はある?」