フォーラムを終えて外に出ると、すでに空は真っ暗になっていた。
容海嶽は時計を見ると、すでに夜の7時過ぎだった。
厲司承との約束は8時の食事で、あと5分ほどだった。
容璇は容海嶽の後ろについて歩きながら、声をかけた。「容海嶽」
「ん?」容海嶽は淡々と返事をした。以前と比べて、彼女への態度は大きく変わっていた。
この一ヶ月余り、容璇と家で顔を合わせる機会は、指で数えるほどしかなかった。
会っても、二人は挨拶や会話、うなずきさえも気が乗らず、ましてや喧嘩などする気もなかった。
正直なところ、容海嶽は彼女が必ず離婚を要求してくるだろうと思っていた。
しかし、予想に反して、そんなことはなかった。
今朝、家を出るとき、容璇がどういうわけか突然、康シティまで一緒に行きたいと言い出したのだ。