第714話：私が通報した！

そしてパソコンを届けに来た人は、この光景を見て、自分のカバンから厚い茶封筒を取り出し、「先ほどの方からのお詫び金です。合計五萬元ですので、ご確認ください」と言った。

そう言いながら、余裏裏に手渡した。

余裏裏は怒りながらその封筒を奪い取り、中の五束の札を一目で確認した。

1100元を数え出し、残りを徐靜に投げつけながら言った。「これがあなたへの賠償金よ。でも、私たちの間には他にもたくさんの問題があるわ。今や証拠も証人もいるし、あなたが私を騙そうとしたことは誰もが知っている。詐欺罪で十万元の金額よ。徐ねえさん、どんな刑罰になるか分かってるでしょう？」

徐靜の顔色は更に悪くなり、一瞬にして蒼白になった。

余裏裏はそれを見て、より一層得意げな笑みを浮かべ、「どうしたの？さっきまであんなに威張ってたのに、今はしおらしくなって。私を訴えるって言ってたじゃない。さあ、訴えてよ、徐靜。悪いことをするのはいいけど、こんなにあからさまじゃまずいでしょう？」

明らかに、余裏裏は先ほどよりも更に傲慢な態度になっていた。

状況が突然変化し、次々と展開が起こり、徐靜は対応しきれなかった。

元々は中古パソコンを使って余裏裏を陥れ、彼女が自分のパソコンのパーツを盗み換えたと言いがかりをつけ、窃盗の罪を着せようと考えていた。

さっき彼女がパソコンを壊したと聞いた時は、この上ない喜びを感じていた。

あの生意気なきつねが威張っているから、刑務所に入れてやれば、どうやって威張れるか見てやろうと思っていた。

しかし、死んでも余裏裏に協力者がいるとは思わなかった！

そんな協力者が販売店の人間を直接呼んできて、公衆の面前で自分の計画を暴露させるなんて。徐靜の面目は丸つぶれで、この恥ずかしさは火傷のように痛かった！

勝利を確信していたのに、一瞬でこんな逆転を喫し、いつも上司として優越感を持っていた徐靜には、とても受け入れられなかった。

急に真面目な表情になり、「このパソコンが私のものだという証拠はどこにあるの！」と言った。