第856章：彼女を厳しく罰する

余裏裏は受け取れず、リモコンはベッドに落ちた。

これで余裏裏はさらに腹が立って、怒りながらベッドに戻った。

歐銘は点滴バッグを再び掛け直し、ソファに戻って座った。

余裏裏はテレビをつけてバラエティ番組を探した。これは十数年続く古い番組で、有名人を招いて一緒にゲームをする内容で、視聴率はずっと非常に高かった。

余裏裏はしばらく見ていたが、笑いどころが見つからず、むしろさらにイライラしてきた。

こっそり歐銘の方を見ると、彼がキーボードを打つ音が絶えず聞こえてきて、彼が忙しく仕事をしていることがわかった。

ただ、なぜ彼はまだここにいるのだろう？

本当に彼女を辱めるため、彼女の自殺を防ぐためだけに、ここにこんなに長く滞在しているのだろうか？

彼は...価値のないものにこんなに多くの時間を無駄にするはずがない。

もしかして、彼はまだ自分のことを好きなのだろうか？

この可能性を考えると、余裏裏の心臓は瞬時に鼓動が速くなった。

しかし、すぐに胸が痛くなった。

そんなはずない...

もし彼が本当にまだ彼女のことを好きなら、どうしてあんなに彼女を侮辱する言葉を言うだろうか？

以前の彼は、彼女を手のひらに乗せるように大事にし、すべての最高のものを彼女に与えようとしていた。

当時の彼女はそれを軽蔑していたが、歐銘の優しさはすべて彼女の目に映っていた。

おそらく...これが代償なのだろう。

彼女がようやく歐銘を好きになったと気づいた頃には、天は以前彼女に与えたすべての素晴らしいもの、すべての幸運を回収し、彼女をしっかりと、重々しく罰するためだったのだ。

テレビのバラエティ番組から笑い声が絶えず聞こえてくるが、余裏裏はつまらなく感じ、目はテレビを見ているものの、空虚で焦点が合っていなかった。

歐銘は彼女を一目見て、立ち上がり、彼女の方へ歩いていった。

余裏裏は彼がすでに側に来ていることに全く気づかず、突然の影に驚いた。

見上げると、歐銘はすでに手を伸ばしていた。

余裏裏は身を縮め、反射的に叫んだ。「何をするつもり？」

歐銘の瞳が暗くなり、手を伸ばして余裏裏のベッドの頭部近くにあるナースコールのボタンを押した。

押し終わると、歐銘は振り返り、再びソファに戻って座った。

余裏裏はほっとして、頭上の点滴を見上げた。