第851章:何が欲しい?全部あげる

夜中の1時過ぎ、病院内で突然警報音が鳴り響いた。

夜勤の医師や看護師たちは皆驚き、慌てて飛び出してきた。

「V8号室の患者が見当たりません、皆さん急いで探してください!」

「V8号室の患者が行方不明です。自殺願望が強いので、スタッフの皆さん注意してください!」

……

歐銘はこの部屋から別の部屋へと走り回り、あちこち探した末、一人の看護師を捕まえて大声で尋ねた。「監視室はどこだ、監視室はどこにある!」

看護師は彼に驚かされ、どもりながら監視室の場所を教えると、歐銘はすぐに彼女を解放し、瞬く間に姿を消した。

しかし、いわゆる監視室に向かう前に、歐銘は突然ある場所を思いついた。

エレベーターのボタンを押し、直接13階へ上がった。

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風が強かった。

余裏裏の体は震えていない部分がないほどだった。