人物デザイン案が完成し、余裏裏はしばらく考えてから、スクリーンショットを撮って編集者の西西西に送った。
西西西からすぐに返信が来た:!!!
【西西西】:これあなたが描いたの?
【YuuuuuLi】:うん、今描き終わったところ。
【西西西】:すごいじゃん、習ったことないって言ってたけど、これのどこが習ってないように見える?
【YuuuuuLi】:昨日たくさん漫画を見たから
【西西西】:この才能はマジでヤバい、認めざるを得ないわ、主人公超イケメンじゃん、でもなんか見覚えがあるような
【YuuuuuLi】:盗作じゃないよ、絶対にオリジナルデザインだから
【西西西】:もしかして何かをモデルにして描いたの?
【YuuuuuLi】:...そうだよ、みんな私の友達で、もう彼らに許可は得てるから
冗談だよ!
でも歐銘も彼女に文句を言うことはないだろうし、彼女自身も自分に面倒をかけるつもりはなかった。
【西西西】:いいわよ、でもあなたは自分でオリジナル作品を作りたいの?それとも私たちの脚本が必要?もし自分のオリジナルなら、最低保証給はないわよ〜全部閲覧数次第よ〜
【YuuuuuLi】:じゃあどうやってお金が計算されるの?
【西西西】:PV数によるわ、PVが高ければ、あなたの給料も低くならないわ、オリジナル作品を作るんでしょ?アウトラインはある?
【YuuuuuLi】:...ない
【西西西】:まずは脚本のアウトラインを私に送って、週に1話納品できる?
【YuuuuuLi】:たぶん。
【西西西】:じゃあ、ペンネームを決めて
【YuuuuuLi】:黎小魚
……
その後、西西西と契約内容について話し合い、余裏裏は契約を結んだ。
契約書を受け取った時、余裏裏は外がすっかり暗くなっていることに気づいた。
驚いて時計を見ると、なんと夕方の6時半になっていた!
「なんてこと!」余裏裏は自分の頭を叩き、急いで立ち上がった。書斎のドアを開けると、ちょうど歐銘が帰ってきたところだった。
歐銘を見て、余裏裏は乾いた笑いを浮かべ、「絵を描くのに夢中になって、時間を忘れちゃった、夕食の準備をするの忘れてた」と言った。