葉茜茜のこの興奮した様子は、すぐに他の同僚たちの好奇心を引き寄せた。
次々と周りに集まってきて、尋ねた。「どうしたの?」
葉茜茜は神秘的な様子で漫画を閉じ、言った。「宝物を見つけたみたい。すごい画力の持ち主を獲得したわ。しかもオリジナル作品よ。これを推し漫画にしないと」
そう言いながら、黎小魚とのチャットを開き、メッセージを送った。
【西西西】:第2話はいつ頃もらえる?
余裏裏は後ろの席でこっそりチャット画面を開き、返信した:私は描くのが遅いので、もう1週間ほどかかるかも
【西西西】:[いいね]確かにクオリティ高いわ。急がば回れね。あなたの漫画をメイン推しにしようと思ってるの。先に宣伝するから、第2話はできるだけ早く送ってくれる?
【YuuuuuLi】:わかりました
楽しく合意に達し、葉茜茜は行動が早かった。
すぐに各部署と連絡を取り、この漫画をメインチャンネルで推し始めた。
新しいウェブサイトだったため、受け取った良質な漫画はそれほど多くなかった。
この漫画を推し出すと、宣伝フォーラムやウェイボーですぐに話題になった。
技術部門は驚きの発見をした。24時間も経たないうちに、ダウンロード数が通常より数万件も増えたのだ!
オフィス内に大きな歓声が響き渡り、余裏裏もそれを見て同じく喜びに震えた。
3日目、葉茜茜は余裏裏に伝えた:宣伝効果は想像以上に良かったわ、すごいね!
【YuuuuuLi】:へへ、ありがとう
【西西西】:会社から贈り物をしたいんだけど、何が欲しい?
【YuuuuuLi】:液タブが欲しいです。今使ってるのは中古で、よく電源が切れたり、動作が重くなったりするので。もし可能なら、新しい液タブをいただけませんか?
【西西西】:OK、住所を教えて
余裏裏は住所をそのまま送った。葉茜茜はその住所を見て少し驚き、言った。「あれ、『取引の愛』の作者って康シティに住んでるんだ。近いね。ここから行っても30分くらいかな。うわ、お金持ちエリアじゃん。あの地域すごく高いのに!」
余裏裏は後ろで頭を下げて契約書を確認し、聞こえなかったふりをした。
単雨はカップを手に持ち、コーヒーを飲みながら余裏裏の後ろを通りかかった。目を上げると、余裏裏のパソコン画面に西西西とのチャットが表示されているのが見えた。