第48章 この件を処理しに戻らなければ

顧靖澤は顔を上げ、莫惠苓がそこに横たわっているのを見た。その姿勢は暗示的だった。

  一目見ただけだが、特に何も感じなかった。結局、二人は幼い頃から一緒に育ち、一緒に遊んできたので、お互いのことをよく知っていた。

  ただ、今、突然莫惠苓の胸元に目が行った。高く盛り上がっており、横たわっていてもまるで小さな丘のようだった。

  大きく見えるが、少し不自然な感じがした。

  以前は気づかなかったが、今、突然林澈の言葉を思い出した。

  「偽の胸はすぐに分かるよ。横になっても広がらず、盛り上がったままだ。」

  莫惠苓はいつ胸の手術をしたのだろうか?

  しかし、彼女が言ったことは覚えていない。

  実際、顧靖澤は女性の整形に反対していない。彼女が好きならば、何でも構わない。

  美しいものを追求するのは人間の常だ。

  ただ、莫惠苓が言及したことは一度もない。

  彼は莫惠苓を見て、不思議そうに尋ねた。「惠苓、いつ整形したの?」

  莫惠苓はすぐに胸を少し突き出し、不自然に自分の胸元を見て、顎も触った。

  彼女はいくつかの箇所を整形していた。

  今や整形は普通のことだろうが、もちろん顧靖澤には知られたくなかった。

  彼女はこっそりと行っていた。毎回機会を見つけては海外に滞在し、施術が終わってから帰ってきた。

  顧靖澤のような大物ビジネスマンは、仕事が忙しすぎてこういったことにはあまり注意を払わない。だから今まで疑問に思ったこともなかった。今日はなぜ突然...

  「私...私はしていないわ。なぜ突然そんなことを聞くの?」

  顧靖澤はちらりと見て、下品だと感じ、もう見ないことにした。「何でもない、ただ突然思いついて聞いただけだ。」

  彼女は自分の胸を見下ろした。自然に見えるはずだ。もちろん最も高価な場所を選び、最高の材料を使い、最も有名な医師を見つけた。Cカップの胸に多くのお金をかけたのだ。

  顧靖澤も気づかないだろうと思い、彼女は笑って言った。「私の体は自然の美しさよ。どこも手を加えていないわ。完璧すぎて、そう思ったの?」

  顧靖澤も何も言えず、ただ笑って「そうだな、君はスタイルがいいよ」と言った。