第100章 君と私の好きなものを共有したい

林家。

林莉はテレビで林澈が受賞式で壇上に上がる場面の再放送を見ながら、顔を青くして怒っていた。

スポットライトが彼女が舞台を降りるのを追い、周りの人々に囲まれ、祝福され、記者たちが次々とインタビューに駆け寄る様子は、本当に意気揚々としていた。

林莉は怒りで鼻を鳴らし、手に持っていたティーカップを投げつけた。

「林澈がまさか賞を取れるなんて!」

韓彩英は傍らで林莉をなだめながら言った。「もういいじゃない。今は彼女に顧靖澤がついているから、もちろん違うわよ。あなたも早く秦家に嫁げば、同じようになれるわ。」

林莉は歯ぎしりしながら、確かにそうだと思ったが...秦家と顧家には、まだ距離があった。そう考えるほど、彼女はますます憤慨した。

そのとき。

顧靖澤は林澈を連れてあるレストランに入った。林澈は言った。「わあ、ここはとても高そうね。本当に私に奢らせる気?」