「顧靖澤、お前は私と仇でもあるのか……本当にどんどん醜くなってるな……」林澈は携帯を取り上げ、無言で顔を引きつらせている顧靖澤を見て言った。「顧靖澤、やっと分かったよ。お前にも欠点があるんだな。」
顧靖澤は目を見開き、飛び上がりそうな様子で「何を言ってるんだ?」と言った。
林澈は言った。「見てよ、これは何を撮ったんだ?顧さん、本当に、写真を撮るのに全然技術がないね。まあ、分かるけどさ。結局、人間完璧じゃないからね。」
林澈は「やっぱり自分で自撮りするわ……」と言った。
彼女は言いながら、自分でポーズを調整し、自撮りをして、顧靖澤に見せた。「ほら、これが自撮りってものよ。あなたのはなんなのよ……」
顧靖澤はちらっと見て、呆れた顔で林澈を見た。「これ、現実離れしすぎじゃないか?これがお前か?」
林澈は叫んだ。「可愛ければいいじゃない!」
顧靖澤は本当に想像もつかなかった。
林澈は言った。「じゃあどうするの?鼻くそほじってる写真を投稿するの?それはよくないでしょ。もちろんファンには可愛い、綺麗な写真を見せないと。私はそれだけファンのことを考えてるのよ。」
「……」顧靖澤はもはや何も言えず、ただ首を振るばかりだった。
林澈は「あなたには分からないのよ!」と言った。
「分かりたくもない!」
林澈は笑いながら顧靖澤を見て、彼を引き寄せて言った。「ほら、美化した写真を撮ってみよう。あなたが撮らなかったのと比べてみて、試してみればわかるわよ。」
「いやだ……」
「いやとは言わせないわ……」
林澈は彼を引き寄せ、自分の頭を少し寄せた。こうすれば二人とも画面に入れる。
林澈は「1、2、3、撮るわよ」と言った。
カシャッという音と共に、二人の姿が携帯の画面に収まった。
美化した後、林澈は顧靖澤に見せながら「どう?どう?すごくいい感じでしょ?」と言った。
顧靖澤は眉を上げて「人が綺麗なら、どう撮っても綺麗だ」と言った。
林澈は言った。「ふん、見てよ。あなたの顔のシワ、全部スキンケアで消えちゃった。すごくみずみずしいわ。」
「林澈!」これは彼女が再び彼の年を非難したのだ!